事業内容

染色・加工部門

丸編みニットの素材を中心に、複合素材への無地染色もいたします。伏見織物加工の強みは、お客さまからお預かりをした素材に対して最適な染色のご提案が可能であること、そして一貫生産体制で加工を行うワンストップ化を実現しているところにあります。
一貫した生産体制の確立により各工程間の情報が共有され、品質の安定化や技術のブラッシュアップにより、お客さまからの高い評価をいただいております。
ものづくりのデジタル化が進んでいる昨今ですが、デザインや色のニュアンス、手ざわり、風合いといった部分は今もデジタル化が難しい領域です。こうした数値化が難しい領域での再現性を高めるのに重要なのは、長年の経験やノウハウといったアナログ的な技術です。お客さまが求めているものを正確に把握し、それを提案、再現するところにも弊社染色部門のこだわりがあります。
異なる素材の特性を熟知し、素材によって染め分ける技術、正確に色を再現する技術などは、弊社が長い年月を経て培ったものです。こうした技術は優れた日本製品に与えられる「J∞QUALITY」の認証を受けており(認証番号K0102160029)、すべての工程が日本国内で行われた製品に対する品質が第三者機関によって証明されています。

プリント加工部門

デザインされた「柄」を素材に再現するのが、プリント加工部門です。近年ではプリント柄がデザインデータの形で提供されることが多いのですが、伏見織物加工ではご要望を正確に把握するために、手に取ることができる紙の状態での確認も大切にしています。なぜなら、最終的な製品は手に取れる形にものになるため、その状態を再現するためには正確なご要望の把握がかかせないからです。
最大180cm幅のプリント加工が可能な設備を有しており、丸編みニット生地を無駄にしない効率化とコストの最適化を実現しています。
プリント加工においても一貫生産体制を構築、各工程で情報を共有し連携をすることでデザイン性、色味、風合いを正確に再現いたします。
プリント加工部門も無地染色と同様、「J∞QUALITY」品質をお届けいたします。

テキスタイル部門

ご依頼に応じて丸編みニット生地への染色やプリント加工を主な事業とする伏見織物加工ですが、それだけにとどまらず素材の原料開発や提案から製品づくりを行うのが、テキスタイル部門です。
染色やプリント加工を通じて長らく素材と向き合ってきた私たちは、真の意味で満足していただける製品、もっとお客さまのニーズに合致するものを作るために、素材の原料選定から製品づくりを行っています。デザインや風合いなどのオリジナル性がとても高く、弊社の強みが全方向に発揮されている部門といえます。
素材の安全性に対する意識の高まりにより、素材の産地やトレーサビリティに対する関心が以前にも増して高まっていることを感じます。
今後はこうした分野にもJIS基準の安全性や情報開示が求められると見られますが、すでに伏見織物加工はこの基準をクリアしています。
素材と染色、プリントに関する技術やノウハウの蓄積という強みをいかし、これからも安全で、安心してお使いいただける製品づくりを進めてまいります。